一昨日、親知らずの抜歯に行ってきました。
なぜ抜歯することになったかについては「40代で歯科矯正始めました」記事をご参照ください。
抜歯前の検査~抜歯当日・翌日までの経過について残しておきますので、どなたかのご参考になれば。
私の親知らずは完全に横向きに生えており、矯正歯科の先生からは「抜けるようだったら抜いてきて。難しいようなら無理しなくて良い」と言われて口腔外科のある病院を紹介されました。
「抜歯しなくてもいいようならしない方向でも・・・(むしろ抜きたくない)」という気持ちで紹介先の病院を訪れました。まずはレントゲン検査を行ったのですが、「神経や骨との位置関係を確認したい」とのことでCTを当日に撮りました。
先生からの説明では「完全に横を向いているので、歯を砕きながら抜いていくことになる。歯との癒着もあるかもしれない。神経も近いので、麻痺などの症状が出るリスクはある。」とのことだったので、「じゃあ・・・(今回は別に痛みがあるわけでもないし遠慮したく・・・)」と言いかけたところ、次のような説明が続きました。
「だけど、この歯が年を取っていった時に何も悪さをしない確率は低い。そうであれば若いうちに抜いておいた方が良いと思う」とのことでした。ここでいう「悪さ」とは、隣の歯に対して圧力をかけてしまったり、虫歯になるリスクなどがあるとのことです。
「80歳になった時に抜歯はさすがにキツいだろうな・・・」と思い、渋々抜歯することを選択することとなりました。手術時間は30分程度、ということだったので、「まぁ大丈夫か」という気持ちでその日は終了。
そして昨日。まず左下の親知らずを抜くことになっていました。早速通常治療をするような局所麻酔をかけられ待つこと20分。手術台などではなく通常の歯科用の椅子の上で顔にシートをかけられて始まります。
最初は恐らく埋まっている親知らずの顔を出す為の切開があり、そのあとから「キーーーン」という音のする歯を削る機械による手術が始まりました。「ボーーーーッッ」という機械音もしていましたが、何の機械なのかはわかりません。キュイーンの機械をしばらく続けていると、次は恐らくペンチのようなものでぐいっと押されたり、引っ張られたり、ボキッという音が聞こえたりしました。少しずつ小さく砕いては取ってということを繰り返していたんだと思います。
それが暫く続くと徐々にグイグイ押す力と引っ張る力が大きくなり、遂に「いだっっ!(泣)」という声が出てしまうほどになりました。歯が痛い事もさることながら、顎関節症のあった顎をグイグイ力をかけられることが痛いのなんの・・・。口の中に入れる機械と唇・歯をグイグイされるのも痛くて・・・。
何度か麻酔を追加してもらうもののなかなか痛みが弱まる事もなく、遂に先生から「少し休みますか」と。私ももうかなりの体力と気力を消耗していたので「はい・・・」と答えて少し休憩(もちろん態勢はそのままで)。
先生曰く「神経に近くてびびって攻めきれていないいないのと、骨との癒着もあって」とのことで、先生も困ったなぁという雰囲気を醸し出しています。
でも、お互い分かっているんです。「一度始めたら終わるまで終わらせられない」と。
「あと3割、がんばりましょう!」との励ましで治療再開。「あと3割って言ってもホントはあと半分くらいあるんでしょ・・・涙」と思いながら再度口を開けました。治療が再開すると痛みはあまり変わらず、涙も出てくる始末。「ぐいっ」とした感覚があり、先生から「終わりましたよ!」との言葉。「え!2割くらいで終わったー!!」と今度はうれし涙(笑)
先生からは「いやー、ごめんなさいね。」との言葉がありましたが、私の歯を抜く難易度がいつもより高かったんだろうなということはわかりましたし、毎日こんな手術をしている先生ってメンタル大変だな・・・なんてことを考えてしまいました。
その後、数針縫って手術終了。
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終わった直後、次の問題が。
「右の歯、どうします?」
そうなんです。両方の親知らずが同じ状況なので両方抜くことになっていたんです。
私としては「コレと同じことがもう一回・・・ムリ・・・」というのが私の正直な気持ちで「ちょっと難しいかもです」と言いました。すると、先生は少し考えた後に「意識が朦朧とした状況下でやることもできるのですが」と提案してきました。
「え!何それ!絶対そっちの方がいいじゃん!」と前のめりに話を聞きました。
事前に検査が1回入ってしまうものの、手術室で朦朧状態(帰ってきてネットで調べたら静脈内鎮静法というようです)で行うことができるようで、もちろん終わった後の痛みなどは同じようですが、手術自体はかなり痛みを感じずにできるようです。
「是非それで!」と即決し、事前の検査の予約も済ませてきました。
ちなみに、その説明を聞いている間にも麻酔が切れてきたのか痛みが出てきていました。会計を済ませてすぐにロキソプロフェンを服用し、すぐに家に帰りました。ネットでは抗生剤が処方されるのが一般的なようでしたが、私は処方されていないので、そこはちょっと心配です。
1~2時間後にはほっぺが腫れている感じがありました。帰ってきて調べると(抜歯の前に調べればよかったのですが)、腫れる原因は傷を早く治そうとして血液やリンパ液細胞外液とやらが蓄積されるからなのだそう。なるべく安静にすることでその修復に体が集中できること、栄養はしっかり摂るとその修復の助けになる事が書かれていたので、帰ってきてからはほぼ横になって過ごしています。昼ごはんはオートミールにバナナを乗せてハチミツをかけて食べました。
夜は旦那にお願いして野菜を小さく刻んだクリームシチューを作ってもらいました。思ったより傷口に染みることもなく、痛み止めを飲んでいれば普通に生活できるな、という感じでしたが油断は禁物!と思ってなるべく話さないように(患部を守る意味で)、飲み物を積極的に摂る(乾燥させないように)ということを心がけて過ごしています。
最後になりますが、抜歯後の注意点として病院からもらった紙の内容を記しておきます。
・ツバを吐いたり、うがいをしたりしない。うがいをすると出血が止まらない。
・指や舌で傷口を触らない
・手術当日はタバコ、入浴、飲酒、激しい運動は避ける
・患部を刺激しないような食事にする
腫れのピークは手術の当日でも次の日でもなく、その更に次の日とのことなので、心を落ち着かせてその日を迎えたいと思います。新たな発見や書き留めておきたい情報があれば追記していきます。
1月29日追記
抜歯当日を0日として2日後の昼頃から抜歯した歯の周りにある上下の歯に違和感を感じ始めました。夜に向けて痛み止めの効果がいつもの半分の3時間程度しか持続せず、おかしいなと思っていたところ、夜起きるくらいの痛みと今までで一番大きな腫れが発生。腫れについては口があまり開かないという状態になっており、明らかにおかしいと感じたため、3日目の朝に病院に連絡し、受診した方が良いかを確認し、受診することになりました。
受診の結果、膿が少量発生しているせいということが判明。ネットによく書かれているドライソケットではないようで少し安心しました。傷口を消毒し、抗生剤と痛み止めを処方されて終了しました。
4日目の本日は痛みが少し落ち着き、夜中に起きることがなかったので少し安心しています。腫れについてはまだ引いておらず、食べ物を食べる時に口が開きづらい状態は続いています。
追記
結局2日に1回、1週間ほど病院に通って傷口の洗浄と抗生物質の服用をし、ようやく通常の生活になったのもつかの間、3月1日に同じような違和感を感じ、また病院へ。診てもらうとやっぱり膿が再発・・・。洗浄と抗生物質という同じコースで、3日後に再度洗浄してもらうと、それ以降は落ち着いてくれました。3月14日には右側の抜歯が控えており、それまで体調を整えなければ・・・という気持ちでおりました。右側の抜歯は別記事で綴っていきたいと思います。
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